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「もしかするとだ。この尻尾の特性を負う事になる。近い将来、人は人でなくなるかもしれん」
深琴は、ドヤ顔で言った。湊が鼻をつまむ。
「バーカ。んな訳ないだろ。ただの神様の暇つぶしだろ?近々、生えなくなって、元の生活に戻るだろ」
「んじゃーこの噂はなんだよー」
鼻を摘まれたまま、深琴は言う。
「ただのデマだろ。面白くないからって」
手を離した。
「うー・・・・じゃあこれだ!」
と、深琴が懐から猫じゃらしを取り出した。何故持っているというと、猫を飼っているからで、持ってきている意味は分からない。
「猫科なら、これをこーして・・・・どうだ?反応するか?」
猫じゃらしを湊の前で揺れ動かす。
「・・・・にゃー!ってんな訳ないだろ!バカ」
頭を引っ張っ叩いた。
「痛っ。ちぇっ、つまんねーの」
懐へしまった。
と、湊の背後から誘うように抱き締められ、唇を撫でられた。
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