第1章 People having a tail

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「もしかするとだ。この尻尾の特性を負う事になる。近い将来、人は人でなくなるかもしれん」  深琴は、ドヤ顔で言った。湊が鼻をつまむ。 「バーカ。んな訳ないだろ。ただの神様の暇つぶしだろ?近々、生えなくなって、元の生活に戻るだろ」 「んじゃーこの噂はなんだよー」  鼻を摘まれたまま、深琴は言う。 「ただのデマだろ。面白くないからって」  手を離した。 「うー・・・・じゃあこれだ!」  と、深琴が懐から猫じゃらしを取り出した。何故持っているというと、猫を飼っているからで、持ってきている意味は分からない。 「猫科なら、これをこーして・・・・どうだ?反応するか?」  猫じゃらしを湊の前で揺れ動かす。 「・・・・にゃー!ってんな訳ないだろ!バカ」  頭を引っ張っ叩いた。 「痛っ。ちぇっ、つまんねーの」  懐へしまった。  と、湊の背後から誘うように抱き締められ、唇を撫でられた。
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