第1章 People having a tail

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 そんな他愛もない話で、1日が終わってしまったが、ネットを見る度、その話題が直ぐに情報となって、頭に入ってくる。  深琴が言っている事が嘘か誠か分からないが、こんなに情報が出てくる事自体、やはり、気にした方がいいのだろうか。  自分の尾を見る。  俺もいつか、雪豹のように生肉でも食べ始めるのだろうか。  いやいやいや考え過ぎだ。  待て、母親が鹿の尾を持っている。有り得ないとも言えない。だがしかし、考えたくもない。  湊は、首を大きく横に振った。  ちなみに、父親は、オコジョの尾である。  深く考えても仕方がない。眠ろう。  湊は、目を閉じた。  夢へと堕ちていった。
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