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「今日は同窓会だってね。紫陽花かぁ、季節感あるな」
「はい、同窓会なので、他にもネリネやトルコギキョウ、フランネルフラワーなど、優しい感じの花を用意してみました」
「そう。君らしいね。あれからどうしてるの?社長のところにまだいるの?」
「…はい」
「そうか。社長は何も言わないからな。今日はこのホテルで家族とランチなんだよ。君も来ないか?」
家族と…。
ご両親は副社長と私が交際していると思ったはず。今社長と同居しているなんて、ふしだらだと思われてしまう。
「仕事がありますから…」
「そうか。残念だな。彼はフリーターだよね。美男子だな。ああいう男には注意した方がいいよ」
「木葉君は真面目な青年です」
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