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初めて目が合った
それが偶然か必然かはわからない
ただ 僕にわかるのは
この暗い眠りの中から
彼女が起き上がろうとしているという
その事実だけ
この霧の中でこだました
彼女の声を僕は聞いていた
この眠りの中で夢見ていた
彼女の願望を僕は見ていた
.........そうか
すべては正反対だったのか
僕は自分の胸に手を当てる
大丈夫 彼女とならば立ち上がれる
僕はあの包丁を持ち出して
水面に映る月へと向けた
もう一度彼女と出会うために
僕は
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