終章

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明日 目が覚めたら 真っ先にあの子達に会いに行こう 私に愛を囁いてくれたあの子に 私を追いかけてくれた知らない子に 私を叱咤してくれたあの人に 微睡みの世界は幻想で 本当は私は起きていた 現実が見えないフリをした 眠りについたように見せかけて 目を隠して 耳を塞いで 弱い私を守る鎧をつけていたの 刃物をもって それをあてがって 弱い私を守る剣を悪用していたの でも この装備はもう要らないよ 私はわたしと生きていく あの陽の下で あの子と一緒に 目を覚まそう この微睡みから 浅い眠りから私は目覚める ほら揚げたてのポテトが私を待ってる ねぇ ポテトは好きですか? 私と一緒に食べませんか? fin.
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