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そのノートが汚れるのに時間はかからなかった。
沢山の黒と赤がひしめいた。
中にも、外にも。
"ほら、私が汚いからここに綺麗なモノなんてあってはいけないでしょ"ーーそう思って、そっとノートを閉じた。
あってはならない所のモノは、所詮淘汰されるのだ。
皆一生懸命になってそれを潰そうとする。ただ、それだけ。
何も驚く事は無い、自然の摂理なのだから。
...気がつくと私自身もノートを汚していた。丸い円が重なって、べこべこになってしまった。
ほら。やっぱり。汚さずにはいられないんだ。
Fin.
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