序章

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浅い夜がまたやってくる 眠れない 静寂だけが存在する夜が 私はベッドを抜け出して マンションの階段をゆっくりと上がっていく 澄み切った風が私を迎えてくれるから それに応えるように私は足を進めるんだ 光の斑点がまばらに散らばった景色に手を伸ばす 手に入らないから身を乗り出す 境界線の向こうへ 焦がれた世界へと落ちていく ダイスキナキミト マタアエルカナ .........私は君に会いたい .
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