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「何を約束したか知らねぇけどよ、ソファ汚したらまた怒られんぜ」
「次元ちゃんが俺をマジにさせるからでしょ」
肩を竦めながらいつもの様にルパンは返答する。
本当に次元にとっても訳が分からないが、1つ言えるのは、そこまでして何かをしているという事だった。
次元は鼻を鳴らし「おめーが紛らわしいことするからだ」と言って、そのままリビングから出て行った。
「アイツは覚えてねぇだろうけどな」
窓の外を見ながら呟いたのだった。
**
「ここにwillがあるのでこのareはbeに変わるのよ」
不二峰子(ふじみねこ)が恋也のクラスで英語を教える。
考える事は同じ様で恋也は溜息が出そうになったが、さすがに友人に聞かれると面倒になると予感したので、誰にも愚痴らずに暫く日々を過ごしている。
大体1週間と言って良いほどの時間が経った時、不二峰子が恋也を空き教室に呼び出した。
「あなた、自分で出した条件、覚えてる?」
『教師』ではなく『不二子』として質問する。
やっぱり恋也を誘う気なのか、スカートは短めのを穿いており、黒のタイツを穿いている。
机に腰掛け脚を組むのをゆっくり行ってはいるが、それで心が揺れると言う訳でもなく、恋也は「俺を惚れさせた方に組む」と言い、内側からロックをかけた。
「あら、自分から閉じ込められる事になるのよ?」
「別に窓から飛び降りれるから問題は無い」
放課後と言うのもあり、校内にはほとんど生徒や教師も居ないだろう。
そんな中、窓から飛び降りたって見られていても、気にする事はない。
「ねぇ、恋也君。私と組めば楽しい事沢山してあげれるわよ」
そう囁くように言って不二子は机から降りて、恋也に近付く。
ドア付近に居る恋也は動かないで居るが、不二子が目の前にやってきて、そのまま壁に押し倒される。
ちゅ。
何かが、触れる感覚を覚えつつ恋也は不二子を見つめた。
自分にキスをした女性、胸を押し付けて脚を絡めて、自分の欲のままに動く女性。
「ね、ルパンはこんな事しないでしょ? 私と遊んだ方が、楽しいのよ」
「……そうかもしれないな。女と遊べば女を抱ける。でもさ不二子、俺は女を抱くという事に興味がないんだ。ただ女から抱いてというから抱いてるだけで、楽しいと思った事は一度もない」
申し訳なさそうに恋也は告げた。
何度か抱いて欲しいと言われた事はあった。
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