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「……っで、何で先輩は10分しかない休み時間に1年の教室に来ているんですか?」
首を傾げながら問う。
先輩は当たり前だなんて表情をしながらこう告げた。
「後輩と話す為に来た」
「昼休みでいいじゃないですか」
溜息を吐きながら上記を呟けば、先輩は恥ずかしそうにしながらベルトを外し始めた。
幸い、人気が少ない階段なのでこんなシーンは見られることは滅多にない。
「だって……」
そう言いながらファスナーを下げて、ズボンをほんの少し下ろして見せるソレ。
下着ではないものがそこに存在し、先輩のを確かに包んでいるソレは、高校生には相応しくないものだろう。
白いもっこりとしたソレを見せた先輩の表情は、頬をほんのりと赤く染めて早く昼休みになって欲しいと言っているようにも捉える事ができた。
「昼休みは、これの始末で……」
時間が掛かる、と聞けば何となく納得ができた。
「ていうか先輩。ソレ、黄色くなってますよ」
指を差したところは完全に普通の色ではないぐらいに黄色かった。
多分、2、3回はやってしまったのだろう。
「慣れてるから良いけど」
案外冷静な先輩が一瞬怖くなったが、どうしてそんなものを俺に見せるのか分からないが、あえて聞かないほうが良いだろうと判断し、何も聞かないでおく。
ズボンを穿き直して、ベルトを締めた頃に――キーコーカーコーン、チャイムが鳴ってお互い、急いで教室に戻る事に羽目になる。
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