第1章

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  ほのか「そして私は、一年生の時に、あなたに一目ぼれした。」       話しながら、正文の方を見る。    正文「はは、照れるな?」       頭を掻いて照れる正文。 ほのか「でもあなたったら、一年も一緒に授業受けてたのに、私がいたこと知らなかったんだものね?」     じとーとした目で正文を見るほのか。  正文「う……しかたないだろ。人の顔覚えるの苦手なんだ」 ほのか「ふふ。でもよかった……あなたに思いを告げられて……そして今が、凄く幸せなの」  正文「あぁ。俺もだよ……」     ほのかの手を握り、優しく微笑む正文。     ほのかも微笑み、正文の腕に体重を預ける。 ほのか「ねぇあなた。この子の名前、どんなのがいいかな?」  正文「もう決まってる……」 ほのか「そうなの?」  正文「あぁ、この子の名前は――ほむら、門出ほむらだ」  F・O   街  F・I  正文M「人はみんな、近くにある幸せに、なかなか気づけない」  正文M「だからこそそれを望み、妄想する」 正文M「でも、だからこそ、それに気づけたとき人はそれを大切にできる。」  正文M「あなたには見えていますか?大切で守りたい、幸せが――」  F・O  T―END―
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