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ほのか「そして私は、一年生の時に、あなたに一目ぼれした。」
話しながら、正文の方を見る。
正文「はは、照れるな?」
頭を掻いて照れる正文。
ほのか「でもあなたったら、一年も一緒に授業受けてたのに、私がいたこと知らなかったんだものね?」
じとーとした目で正文を見るほのか。
正文「う……しかたないだろ。人の顔覚えるの苦手なんだ」
ほのか「ふふ。でもよかった……あなたに思いを告げられて……そして今が、凄く幸せなの」
正文「あぁ。俺もだよ……」
ほのかの手を握り、優しく微笑む正文。
ほのかも微笑み、正文の腕に体重を預ける。
ほのか「ねぇあなた。この子の名前、どんなのがいいかな?」
正文「もう決まってる……」
ほのか「そうなの?」
正文「あぁ、この子の名前は――ほむら、門出ほむらだ」
F・O
街
F・I
正文M「人はみんな、近くにある幸せに、なかなか気づけない」
正文M「だからこそそれを望み、妄想する」
正文M「でも、だからこそ、それに気づけたとき人はそれを大切にできる。」
正文M「あなたには見えていますか?大切で守りたい、幸せが――」
F・O
T―END―
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