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ほむらが正文の口元にスプーンで掬ったチャーハンを運ぶ。
正文「え、あ、あぁーん」
正文はぎこちなくチャーハンを食べ、目を逸らす。
正文M「おい、おい、なんだよ、なんなんだこの状況!どうして妄想の中だけの筈のほむらちゃんが普通に俺にあ?んしてくれてんだ!?はっそうか、夢か夢なのか……覚めんじゃねぇ夢!!」
ほむら「あ、まさくん」
ほむら「も?ほっぺにご飯粒ついてるよ?」
――パクッ
ほむらが正文の頬に着いたご飯粒を食べる。
正文は顔を赤くし、頬に手を置く。
正文「夢じゃ……ない」
ほむら「へ?」
首を傾げるほむら。
正文「ほむらちゃん!」
ほむら「なんだいまさくん!」
正文「これからはいつも一緒だ!」
ほむら「うん!」
満面の笑みのほむら。
教室
ほむら「まさ君?眠っちゃだめだよ?」
正文の肩を激しく揺らすほむら。
正文「寝てない、寝てないよ、ほむらちゃん!揺らさないで?」
されるがままの正文
教授「何やってんだ、あいつら」
二人を呆れた面持で見る教授。
中庭(ベンチ)
正文「あそこ何が出来るんだろうね?」
先進科学技術研究所を指さす正文。
ほむら「ん?なんだろねー」
笑いながら話すほむら。
正文「やっぱ、ほむらちゃんといると楽しいな。それに、これからはいつも一緒にいられるんだよね。すげぇ嬉しいな……」
ほむら「私もだよ?まさく……へ」
遠くから、ほのかが歩いてくる。
ほむらは正文の背後にいる誰か(ほのか)を見て、言葉を詰まらせる。
ほむら「……そうだったんだ」
ほむらは表情を雲らせると、ちらっと腕時計を確認し、さらに顔を暗くする。
ほむら「ねぇ、まさくん」
ほむらは俯いたまま立ち上がる。
正文「ん?どうしたの、ほむらちゃ……ん、え、ちょっと!」
ほむらは正文の手を引いて走り出す。
体育館前
ほむらは無言で正文の手を引く。
正文「ちょ、ちょっと待ってよ、ほむらちゃん!!」
ほむらの手を振り払い、正文は止まる。
ほむら「――駄目なの」
ほむらは自身の手を強く握る。
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