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「ふたりは、ボーイを誘っとった。関西で二年前から活動しとって、活動内容は、道場でのお祈り。勧誘は口コミだけやが、自分らは、特別や言うてたらしい」
ふんっと、鼻から煙を吐き、柳下は携帯灰皿にタバコを入れた。
「同じ施設におって、勝手に出ていってから、天王寺駅で拾われて世話になってるてな。未成年入信させるのもやが、ろくでもねえ団体や」
ちらりと隣を見ると、眉間のシワが、いつもより深かった。
「右の女が、昨日、府警に来たんや。遺体の顔見て、笑いやがった」
いつもより小さな声に、杉田は何も言えず、車を走らせた。
「何で笑うか聞いたら、『カミサマになったから』やと」
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