第3話 アイドルの秘密 7

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入り口に立つ柳下の後ろで、「えっ」と杉田が言う。 「あるとしたら、ここやろ」 そう言って、柳下は扉を引いた。 目を開く杉田に構わず、ずかずかと中に入っていく。 少し迷ってから、続き、どんとぶつかった。 「……柳下さん?」 止まった背中に声を掛けるが、返事はない。 鼻を、寺などで嗅ぐ匂いが強く突いた。
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