第3話 アイドルの秘密 7
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柳下が、前を向いたまま言った。 杉田の目の前の男は、薄い唇を左右に細くし、答えた。 「祈りです」 杉田は、部屋に顔を向ける。 床に顔を付けるひとりが、慟哭の声を上げ始めた。 「上にぶら下がってんの、何や」 柳下が、背中を向けたまま言った。
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