第3話 アイドルの秘密 7

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「杉田さん、どうして、昨晩は眠れなかったんですか」 杉田は、ごくりと喉を鳴らす。 向けられる瞳に、嘘や、誤魔化しなど、通用しそうにない。 観念し、口を開いた時だ。 「おいっ!! エリート!! 車と、京大貸せや!!」 建物の入り口から、大きな声が聞こえた。 ずんずんと、柳下がふたりに近づいてくる。 「山上と田淵、別件で駆り出されとんや。行くで!!」
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