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とりあえず、「はい」と返事をした。
「……京大。お前、分かってないやろ?」
顔を歪めた柳下に、杉田はひゆっと背中が冷たくなる。
「関西人のくせに、大阪ブレーブスのファンちゃうんか!?」
「すいません」と言うと、柳下は、鼻と口から、白い煙を大きく吐いた。
写真出せと言われ、杉田は胸元から取り出す。
「こいつはな、大阪ブレーブスのスター選手、時任や」
指でさされた顔を、杉田は、野球にあまり興味はないが知っていた。
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