第3話 アイドルの秘密 7

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そう吐き捨て、柳下が住所を言う。 杉田は、カーナビに入力する。隣からの煙に目を細め、車を発車した。 「四日前の深夜、店で、時任と言い争っとったらしい。明けて、三日前の朝に自宅で発見された時、見当たらんかった」 「何がですか」と、杉田が聞き、柳下が肩を拳で殴る。 「二年目やろが!! 携帯に決まってるやろ!!」 「分かりませんよ」という言葉を返さず、謝った。 「あの写真は、店のボーイからや。情報込みで、高くついたわ」 柳下は煙を吐き、窓を開ける。 杉田は、息を大きく吸う。
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