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透との関係は、最初の勘違いが修正されて以降、友情というスタンスでしか成立しないと思い込んでいた。
お互いに女性経験があったし、バイセクシャルでもない。
会話やしぐさを通して、もしかしたら、もしかするのかもしれないと感じても、オレから動くことはできなかった。
その一方で、透に強く惹きつけられていたのも事実だ。
自分の中で透の比重が大きくなっていくのを不安に思いながらも、透が示す友情や好意はうれしかった。
そのうちそれだけでは足りなくなった。
透に欲望を抱いたし、乱れる透を妄想して自慰もしたし、セックスの方法を調べたりもした。
けれど結局、それらはできる限り表には出さないようにして、やり過ごそうとした。
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