第38章 明日も学校

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玄のうちにはもう何度も来てる。 トイレの場所だってわかってるし、部屋に入った瞬間、自分なりに作った、っていうか、なんとなくそうなった定位置だってある。 そこには俺専用になったクッションだって置かれてる。 そんな俺が初めて玄んちの風呂場に入った。 ただの風呂場なのに、すげぇ、玄の生活の中に食い込めた気がする。 「うわっ……すげぇな、これ」 風呂場に全身が映るでかい鏡があった。玄が使ってから少し間があいたせいで、曇ってもいないその鏡にキスマークだらけの裸の自分が映ってる。 「あいつ、わざとだろ」 玄はキスマークを残すのが好きなんだろ。 俺の肌はあいつと「抜き合い」を始めるようになってから、痕が途絶えることがなくて、もうほぼ見えないものから、色の濃いものまでかなりついてる。 でも、今日のは乳首とかよりも、首筋ばっかだ。 「これ、ぜってぇ見えるだろ」 シャツの襟じゃギリギリ見えるか見えないか。 でもボタンを第二まであけてたら、かなり派手に見える。 「どうすんだ、これ」 そう呟きながら玄も使ってるんだろうボディソープを手に取った。 「……」 前を向けば、ホントにすげぇ肌してる。 この痕ひとつひとつ、全部が玄の残したものだって、そう思うだけで。 「っ」 じわりと身体の奥が疼きかけた。 まだ、中にあるみてぇに、奥のほうまでジクジク熱を持ってる。 痛みにも近いけど、意識をそこに持っていこうとすると、最中に何度も囁く玄の声も耳が思い出すから、快感に変わっていく。 ――風雅、好きだ。 突き上げる度にそう囁かれて、なんか全身をいっぺんにあいつに攻め立てられて、じわりと濡れていくみたいに、気持ち良かった。 信じられないくらいに、感じた。
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