771人が本棚に入れています
本棚に追加
友香は、今も俺が演じた空を愛しているのだろう。
それは、夢なんだよ、友香。
酷だと思いながらも、想い出さえも壊してしまいたい衝動に駆られる。
何もかも無くなればいい。
木っ端微塵に砕いて、直ぐにでも涙で流してしまえよ。
そうすれば、二度と俺に逢いたいなんて思わないだろう?
「……どうして……」
今にも泣き出しそうな友香の肩を押して距離を取る。
それから、その瞳を見詰めた。
最初のコメントを投稿しよう!