第12話

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   「友香は何も心配しなくていい」 そう言って、友香を部屋の奥に押しやった。 もし、このとき 俺がドアを開けていなければ、どうなっていただろう。 もし、俺が 友香に想いを告げていたら、何かが変わっていただろうか。 でも、それは、考えても仕方が無いことだ。 鳴り止まないノックにドアを開けると、鬼の形相の彩夏が泣き叫んで俺にしがみ付いてきた。
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