意地張り合戦

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「ちょっと! ちゃんと話したんじゃないの?」 「話はしたよ。やっぱり付き合ってたんだって」 お昼休みに、美佳からの尋問を受けているのだが。 私は憮然とした表情のまま、ずず、と食後のホットティをすする。 「いや……まあそれは。間違いないだろうなって思ってたけど……そこからよ。気持ちの再確認とか? 今まで気になってても聞けなかったこととか? 私が話しなさいって言ったのはそういうことよ?」 「わかってるってば。ちゃんとその話もしました!」 込み入った話を思い切りしたいから、と美佳に受付の給湯室に連れ込まれた。 ここなら確かに、人がくればすぐにわかるし、安心して話せるけれど。 今朝までは、颯介くんとの賭けのことだとか頭をぐるぐる回ってて、どうやって亨と目を合わせようか、悩んでいた。 今朝までは。 コンビニおにぎりの包装を解きながら、今朝受付カウンターに立っていた時のことを思い出し、私はビニールをぐしゃぐしゃに握りつぶした。
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