epilogue

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ふと、窓の外の景色を見れば、そこはいつも会社に向かう朝に私が降ろしてもらう場所だった。 「それとも、腰が痛くて今日は休みますって言う?」 「……っ、馬鹿! ちゃんと行くわよ!」 慌てて降りてドアを閉めると、振り向かずに意識して背筋を伸ばして一歩踏み出す。 身体中が……ってか特に股関節が痛くて力が入りづらくて、とても歩きにくい。 そんな私をすぐにすうっと追い抜いていった亨の車が、なんだか恨めしい。
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