第8話

epilogue

元々彼は、連絡不精なところがあるようだ。

「男の人ってそういうものじゃない？　やたらと連絡取りたがるよりは気持ち悪くなくていいわよ」

私の恋愛指南係の美佳が言った。
気持ち悪いってのは……言いすぎだと思うんだけど、やたらと感情がこもってて思いっきり眉間に皺が寄っていたから、もしかしたら気持ち悪いと思うほどの経験をしたことが、あるのかもしれない。

彼女の意見には私としては賛否半々と言ったところで、かといって今までのようにあまりにも平日連絡がなさすぎるのはイヤだ。

と、いうより連絡していいのかどうか、迷ってしまう状況がイヤなのかもしれない。

「だから、平日でも電話したりラインしたり、連絡取りたい」

「別にいいけど？」

あっさりと、了承が得られて拍子抜けした。