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そのまま二人を置いて、会社にむかって歩き始めた。
「あー……、待って。倉本さん」
どこか面倒そうな、呼び止める声がするけど聞こえないフリをした。
しまった、応接室で話するのかな?
会社まで案内した方が良かったのかもしれないけど……まあいいや。
それならそれで、亨が案内して受付まで来たらそのように対応すればいいだけだ。
多分、上手に笑ったと思う。
だけど、頭の中は完全に沸騰してた。
何よ。
別に見せびらかせとかそんな風にしてほしいわけじゃないのに。
でも彼女が変にちょっかいかけられても紹介すらできないってどういうこと?
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