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考えれば考えるほど、イライラして早歩きも加速して。
「あー! もう、春妃っ!」
呼び止められたけど、止まらなかった。
手首を掴まれるまで。
「もう、何よ!」
「いいからちょっと待てって!」
「てか追っかけて来て、馬鹿じゃないの! 自分でばらしてるようなもんじゃない!」
せっかく、知らないフリしてあげたのに!
「馬鹿っていうな! 第一あんなのになんでホイホイついてくんだよ」
「私だって一人でハンバーガー齧ってるほうが良かったもん、亨の取引相手だし先輩だし仕方ないじゃない! 彼氏のこと聞かれたけど、亨の名前はちゃんと出さなかったからご心配なくー!」
思いっきり舌を出してやった。
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