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「二人とも酷いなあ、あんなのとか、仕方ないとか」
その声で、はっとした。
そうだ、この人居たんだった! ってかついて来てた!
声の方を見ると、別段怒った風でもなく面白いものでも見るように口元が笑っている。
「もしかしなくても、倉本さんの彼氏って間宮のことか」
亨を見ると、憮然として無言のままで。
そんなに、知られたくなかったのかと、さすがに胸がちくりとしたけれど、次の瞬間頭を抱えるように引き寄せられた。
「先輩」
「ん?」
「もう良い大人なんですから。大学の時とは違うんですから、やめてくださいよ」
「何のことだ?」
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