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「春妃ちゃんは、案外自意識過剰だね」
「は?」
カップを洗おうと立ち上がった時のその言葉で、制止させられた。
芹沢さんは、丸椅子に座ったままだから見下ろす形になる。
「別に他にも、綺麗な子はたくさんいるしね、ここの受付」
「な……」
何おう?!
言い返そうとして、言葉が続かなかった。
確かに芹沢さんは私に会いに来てると思ってたけど、それはそれなりの背景があるからで!
反論の言葉が出ないまま、ぱくぱくと唇が空振りしているうちに、芹沢さんは隣に座る美佳とコミュニケーションを取り始めていて。
「原口さんは、彼氏はいるのかな?」
む、むかつくっ!
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