警察官:仲嶺一の日誌

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 口の周りのクリームを拭う暇もあたえられないまま、美少女に引きずられるようにハゲデブ親父はカフェを出て行く。  すかさず俺も、カフェを飛び出す!  背後から「二度とくんな!」とウェイトレス涙声がしたがきっと幻聴だろう。  数分後。  「こっち! こっち!」    すっかり人混みが増えた通りを、美少女はまるで勝手 知ったる様子でハゲデブ親父の腕をぐいぐい引っ張りながら進む。  恐らく、スマホかなんかで既に目的のショップの目星はついているんだろう。  きらびやかなブランドショップのショーウインドウが並ぶ中、美少女はその一つにハゲデブ親父を引きずり込む!    援交の金で高級バッグね…鉄板だけど直で買わせるのは少し珍しいな…。  俺は、店内には入らず外から中の様子を伺う。  ガラス越しに見えるハゲデブ親父がどこか暗い顔で、カードでバックの代金を払いその後ろで美少女がはしゃいでいる。    …うわぁ~一体幾らしたんだろうな…。  が、お買い物はそれだけでは終わらなかった。
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