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「大丈夫。私からも、一緒に住みたいってちゃんと言う」
一時の感情に流されて、とか。
頭の固い両親は、そんな風に言うかもしれない。
だけど、今すぐ一緒に住みたいというのは一時の感情や環境に流されただけでも。
この先ずっと、彼の隣にいたいと思う気持ちは変わらない。
改めて心に決めて、ふと視線を感じると亨がじっと私を見下ろしていた。
「何?」
「時間、あるって言ってたよな?」
駐車場に着いて、亨が車の前で繋いでいた手を解いて急に私の腰を抱く。
そして、耳元に唇を寄せた。
「……やりたくなってきた」
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