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「は? え、ちょっ……」
小さな水音を弾ませて、亨の唇が頬、耳元へと落ちてくる。
くすぐったくて、思わず目を細めてしまいそんな私に亨は気をよくした様子で、唇でまた、水音が鳴った。
うっとりと、それこそ流されそうになってしまうけど。
「飯いいから、ホテル行くか」
亨の一言で、我に返る。
「本気?! ヤダよそんなん!」
「嫌じゃないだろ。勿論本気。お前が可愛いこと言うから」
腰を抱く亨の手のひらが、意味有りげに背中を撫であがり私の身体は簡単に煽られてしまう。
けど、でも。
瞼に落ちる唇にも、首筋まで辿りつきいつものように私の耳朶を擽る指先にも、流されたくもなるけれど。
「絶対イヤ! 馬鹿!」
えっちした後で親に会うなんて
どんな顔すればいいかわかんないじゃない!
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