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背中で組まれて抱きしめていた手が、するりと解けて素肌の腰を撫で降り、太腿の裏側を持ち上げる。
「ちょ、待って、もう時間ないって」
「お前、煽るの上手くなったなー」
そうこうしているうちにころんと転がされて、天井が目に入る。
首筋に柔らかいキスを受けながら、下腹部に早々に触れた指先にぴくりと腰が浮いた。
「あっ……も、亨っ」
亨の二の腕を掴んで押し返そうとしたけれど、やんわりとその手を取られてシーツに押し付けられる。
「……名残で、まだ濡れてる」
その一言に、かあっと顔が熱くなる。
入れていい?
と耳元で囁かれて、聞いたくせに返事も聞かずに押し入る圧力を感じて、十分どころじゃすまなそうな寝坊を覚悟した。
「愛してるよ」
甘い囁きと衝動に、心も身体も、揺らされる
幸せな、休日の朝を
これからもずっと、貴方の隣で。
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