もうひとつの決着

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襖を開けると、一斉に視線が集中した。 その数……二十人くらい。 数秒の沈黙の間にざっと見渡して、その中の数名はすぐに私が誰だかわかった様子で息を飲んだ。 「おお、美人! はいお名前よろしく」 「おーい、幹事! 宮城以外、全員揃ったんじゃなかったのか」 「女子は全員揃ったはずよ……てか、あなた」 幹事と呼ばれて立ち上がったのは、確か当時の学級委員長だった。 「倉本です。すみません、欠席で返事をしたのだけど、宮城くんに少し話があって。彼は、今日は来てないんですか?」 私の名前は、またしても沈黙を生む。 あの頃を思い出して、私の手はずっと小刻みに震えていた。
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