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「いったいなんなんだ!なぜどの星の知的生命体も環境を破壊するんだ!
ばかじゃないのか!住めなくなるまで破壊するまえに普通気づくだろう!
なぜ、脱出しなければならないほど破壊するんだ!」
しかしもとはといえば、我々も自分たちの星の環境を破壊しつくし脱出してきたのだ。責めることはできない。
次の星に到着し、やはり環境が破壊されていた。
ああ、やっぱりここもそうか。また次を探そうとマルチコミュニケーショントランスレーターでこの星の知的生命体に話した。
「なんだと!」
思わず叫んでしまった。
なんとこの星の知的生命体は星の環境を破壊しつくすほどの文明をもっているのに星間旅行をする宇宙船を建造する技術はないと言う。
どうするんだ。
我々が乗ってきた宇宙船の燃料は尽き、この星にその燃料はない。
我々は今まで運が悪いと思ってきたがいつも星を脱出する技術を持った星にたどりついていた。
むしろ我々は運が良かったのだ。
もはや我々はこの星とともに滅びるしかない。
しかし、それが当たり前なのかもしれない。星を消費しつくし使い物にならなくなったら捨て、次をみつけるなんて調子が良すぎる。
星が滅ぶなら我々も滅ぶべきだ。
この星とともに最後を迎えよう。
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