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この星は境破壊が進み汚染され、もはや人間の住める状態ではなくなっていた。
我々は宇宙船を建造し我々の住める星を求めてこの星を脱出することにした。もう、この星は捨てるしかない。
我々の技術は進歩し、星間旅行も可能になっていた。しかしまだ我々が生存できる星はみつかっていない。探しながら旅をするのだ。
その旅は何百年もかかるだろう。しかし問題ない。冬眠カプセルで生存可能な星がみつかるまで眠り続けるからだ。
ついに宇宙船が完成し出発の日が来た。さらば、わが星よ、今までありがとう。
冬眠カプセルが起床モードに入り、我々は目を覚ました。いったい何年寝ていたんだろう。
窓の外をみると我々が住めそうな星が目に入った。あれが新たな星か。
その星の重力は大きく、強く引き付けられたためうまく着陸できず不時着した。
「ガガガガガ」
命からがら宇宙船から出ると我々が宇宙服を必要としない星だとわかった。
この星にも知的生命体がおり、我々はマルチコミュニケーショントランスレーターを使い我々の事情を説明した。
すると、衝撃的事実に直面した。なんとこの星も環境破壊が進みこれから宇宙船で脱出するところだという。
なんてことだ。我々が何年も旅をしてようやくたどり着いた星がすでに環境が汚染されていたとは。これで振り出しに戻ってしまった。
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