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私はなんとか香りの問題を解消したいと色々と考えました。両親に各食材の香りを教えて貰い、出来上がった料理の香りを聞き、どの食材がどのように香りに色合いを与えるのかを試行錯誤しました。
試行錯誤を続けた結果、弟は鼻を塞がなくなりました。
私は嬉しくなり、香りを探求するようになりました。自分で香りを確認することが出来ませんので両親と弟に確認してもらいます。色良い反応があることがあれば、「臭い」と単刀直入に言われることもありました。その時は如何様に臭いかを詳細に聞き、次に活かしました。次第に私は香りの扱い方が判るようになり、香りが味覚に重要な役割を果たすことを理解しました。
それから、私の料理の腕はどんどんと上がり、料理を生業として生きる算段が出来るまでに至ったのです。
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