ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女 orange&purple

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「なぁ、実彩子」 「…」 「実彩子?」 「!なに?」 「いや、何でもない…」 「ハァ…」 俺が実彩子から背を向けると実彩子から溜め息が漏れる 俺が実彩子にあげられるものは多分、幸せとかじゃない… 本当は自由… 大好きとか愛してる、だとか言い合ってたあの響きがいつの間にか 色褪せて、言の葉に変わってた。 けど、その代わりに隠してたさよなら。 声には出せないけど、 明日の朝、残してくから…
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