第2章

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なんだか思い出しながら書いていると、本当に遠い昔のように感じるね。 20歳で、結婚離婚。 元旦那の不倫で別れることになって、慰謝料とか色々決めて相手から誓約書をもらったりしたけれど、払ってきたのはたったの2回だけだった。 元旦那の母親の彼氏さんが、ヤクザ関係の方で色々圧力かけられたのもあるが、音信不通になって、まともに連絡を取れなくなったんだ。 まぁ、今となっては本当に別れられて良かったけどね。 今思うと、よく我慢して結婚生活送ってたなぁ。って、しみじみと感じるよ。 12時ぴったりに、毎日出来立てのお弁当を届けに行って、洗濯や掃除もしてたし、アタシたちも仕事してたのに、今日でこの部屋の契約解除したから、今すぐ出てけって家の外にぽーんと放り出される感じに追い出され、またまた家なき子。 相変わらず、アタシたちは住居が安定しない人生だ。 そしてまた、生活のためにバイト生活。 未来、将来に何の目標も持てないまま、生活のためにバイトしてた。 何年経っても、やっぱり主人格にあの頃の笑顔が戻ってこないまま、ただひたすら時が流れていくだけだった。 やはり、もうあの日々には戻れないと、アタシ以外の人格もみんな、流れていく月日と共に、諦めるしかないと痛感して、そして人格の人数もやはり増え続けていくのであった。
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