本編

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昼間に部屋の狭いロフト(寝室)に寝転がって携帯を弄っていた時のことだった。 何気なく足元を見たらスネの右の辺りに『機械式の大きな蜘蛛のようなモノ』が居た。 私は一瞬で、それは蜘蛛ではないと理解した。 だってメタリックだもの。 それに小学生の頃、一度部屋に巨大蜘蛛が出現したが目の前のそいつと違い、その蜘蛛は胴体が平べったくまるでカニの様だった。 目の前の黒みを帯びたメタリカル・スパイダーは音もたてずに、スネの方へ近寄ってくる。 足を横切ろうとしてるのだろうか? 部屋には私一人 まずはそいつへの体勢を整えようと足をゆっくりと、だが確実に、丁寧に、布団から出す。と同時にロフト端のハシゴの方を見て体を少し動かした。
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