嘘はかろやかに

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丹念に手入れされた優香の肌はその奥が透き通りそうなくらい白くキメが細かい。 ここが夜の居酒屋ではなく白昼の空の下ならそれはもっと輝いて見えるだろう。 規則正しい生活をしている彼女とは逆に、徹夜でメイクも落とさず翌朝を迎えることもある私。 気を付けてはいるが、メイクを落とすよりも睡眠時間を確保する方がどうしても優先になる。 過度な睡眠不足は明らかに仕事のパフォーマンスを下げるからだ。 メイクが崩れていたって、ノーメイクだって仕事は出来る。 「はあ……」 深いため息。 「私、ホントにオヤジかも」
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