6人が本棚に入れています
本棚に追加
毎日、きっとこうして何も考えずに歩いてるから僕もあの大人たちみたいに死んでる目をしているのだろうか?
ふと、奇妙なことにそんな疑問が生まれた。
その小さな疑問が辺りの有象無象と頭の中で絡まり出す。
考えるってなんだ?
さっき避けた「ヤバイ」しか喋らない娘は頭の中があるのか?
ロボットなのか?
逆にさっきぶつかりそうになった頭の良さそうな男の子は、実はスケベなことを今は考えてるのではないか?平気な顔で殺人のことでも考えているのだろうか?
スケベついでにさっきぶつかってしまった若妻は、色気出すばかり気にして子供なんて忘れているのではないか?笑顔で「すみません」と言ったから僕に気があるのではないだろうか?
いつも通り歩きながら、いつもは中身のない頭がフル回転する。
幾人か見るとだいたい僕なりの結論がで始める。
これは、この考えは素晴らしいかも知れない。僕の中で結論が形作られた結論が眩しい。
すると結論ができた高揚感が、新しい考えを生む。
そうだ。
これを、この皮肉と優しさの混じった結論を発信しよう。「考える素晴らしさ」を、子供でもバカでもわかるように小説にして出そう。
可愛い女の子もいっぱい出して、かっこいい男も出そう。
そうだ、帰ったらすぐさまパソコンで…
最初のコメントを投稿しよう!