疲れとスケベと高揚と脳髄と

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ガツンっと足元から聞いたこともない音がした。 目の前に何故か線路が広がる。 「おい、酔っ払いが落ちたぞおお!」 僕は酔っ払いてなどいない。お酒は飲まない。 いや、何を言っているんだ僕は! 僕は、久しぶりに使っていなかった頭と没頭をフル回転した僕はホームまでの距離をすっかり忘れていた。 そこまで久しぶりに熱中をしたのだ。これはやはり発信すべ 「ヴいっ!」 頭から線路に落ちる。痛さで変な濁った声が出る。考え全て飛んで行ってしまうそうな衝撃。 「がたがたガタガタガタ!」 直後、考えが全て飛んで行ってしまうほどの轟音。 「皆様、危ないですので白線の内側へー。 はみださないでくださいねー。」 よく思い出すとそんな駅のアナウンスが聞こえていた気がした。 ガタガタガタガタガタガタ、頭どころか全身が痺れる轟音。 ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタがぢゃっ。
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