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手に持っていた、今日の獲物で喉仏に標準をあわせる。
パシュ
一息に首を刎ねた。
躰は首を追うように、ゆっくりと倒れる。
完全に事切れたか、暫く観察していると。
散らばっていた血が躰へ集まり、切り口からどんどん吸収されていった。
首は血が躰まで運び、元の位置に戻すと切り口からグチグチと再生されていく。
元通りになったところで、ゆっくりと起きあがった。
よく見ると、いろんなイロに気付いた。
小さめの鱗は黒く燻したような銀。
あけられた目は蒼が交じり合う翠。
黒髪の毛先は黒に溶け込むような黒鉄。
…………やっぱり綺麗だ。
「…オ前、ナンデココニイル…。」
「………………。」
「ナゼ捕エラレテイタ。」
ポツリ、一言。
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