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「わー、凄い植物の数ですね!!」
「呑気な方ですね、まだ罠があるかも知れないのですよ?」
そんな会話をしながら二人で部屋を調べる
奥の壁に文字が書いてあるのを千代ちゃんが見つけた
「あの、八雲さんこれ見てください」
千代ちゃんが指を指す先には壁と近くには赤の紐と青の紐が天井から垂れていた
壁には「キノコは植物の一種である
○なら赤の紐、×なら青の紐を引っ張る」
と書かれていた
「これは謎かけ?」
八雲は壁をまじまじと見る
「そのようですね」
二人で壁を見ながら正解を考える
少し考えた後に八雲は何か閃いたようにおもむろに青の紐を引っ張る
「八雲さんは正解を知ってたのですか?」
「いや、知らないよ」
「え?ではなんで青の紐を選んだのですか?」
「え、だって
キノコじゃあ染物は出来ないから」
「そんな理由ですか?」
その彼女の言葉は八雲が引っ張った事によって仕掛けが動く音によってかき消されてしまった
すると問題文が書かれた壁がぐるりと回転して新しい道が出てきた
「千代ちゃん、今何か言った?」
「・・・何も、言ってないです
それより進みますよ」
「そうだね、進もうか」
二人はまた歩き出す
新しく出てきた道を進んでいく
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