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入ってきた男の人……いや、私の年的には男の子と言ったほうがいいのかな?
みるからに彼はハタチ前後だ。
す……す……
スタイル良っっっ!!
私の口はあんぐり開いた。
黒髪を無造作にセッティングしていて、群青色のパーカーを着ていた。
靴は黒のコンバース。
黒いズボンを履いた足は長い。
身長は175以上あるよアレ。高いよアレ。アレだよ、私158だから……20センチぐらい差ぁあるよ!?
思わず手で20センチを表現した。
あと顔小さいね。しかも綺麗な顔。
切れ長の目で、キリッとしてて、でも不機嫌な表情をしている。
で、でも君は誰だ。
私はひどく混乱した。
男の子は伏し目になり、仏頂面で頭を下げた。
「本日からアルバイトとして入りました。
ツキアキロウです。よろしくお願いします」
「あ、中井です。よろしくお願いします」
とりあえず頭下げた。
あ、アルバイトね。3人の内の1人ね。
了解。理解しました。これから色々お世話になりまする。
「……」
ちょっとこの子、顔怖いんですけど。
え?お腹痛いの?
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