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なんだ、時間確認しただけか。
「あ、あ~そうだね。ちょっと早いかな。
あと20分くらい遅くても大丈夫」
あからさま~な笑いをする私。
「わかりました、すいませんなんか」
「ううん。聞いてくれて嬉しいから大丈夫」
私がそう言うと、月君は軽く頭を下げた。
あー、全部社交辞令だなこれ。
何も打ち解けてない。
その間私と月君が、会話を交わすことはなく。
3人目の人が来て、その人と月君が、私と月君と同じような会話を繰り広げ、
最終的には私とその人が喋ってるという、ひどく心苦しい状況になっていた。
月君がかっこいいからとか、月君が男だからとか関係なく、私は1人でいる人に声をかけたがる性分だ。
だから月君が1人でスマホをいじってるのがとても心苦しかった。
かといって、話しかける勇気はなかった。
まだ初対面だし、ズケズケ入りにくかったのだ。
シフト表を見ると、月君は9時から18時だった。
それから平日全部、9時から18時だ。
気合入ってるなぁ、と感心した。
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