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とまぁ、なんだかんだ言って、その日月君のこと考えてたのは最初の10分と、「頑張ってね」「はい」の3秒と、ホームラン打ってた2秒だけだった。 ぶっちゃけると月君はアルバイトさんなのでそこまで気にする存在でもなくて。 というか、無理だ。仲良くなれん。 会話続かないし、楽しくないし、アルバイトと社員って距離あるし。 アルバイトさんはアルバイトさん同士で仲良くやるだろう。 そう決めたら、月君のことがポーンと頭から抜けた。 。。。。。 店からマンションまで、歩いて15分。 28にもなって防犯ブザーを持っている。 私なんか狙われないよ、と言っても、実家で母親が「ダメ!あんたは綺麗なんだからダメ!」と無理強いしてくるのだ。 親フィルターがバリバリかかっている。 まぁ確かに夜道を帰るけど、店が結構あるから心配ないのに。 エレベーターに乗って、降りて、鍵を開けて、入る、電気つける。 お決まりパターンだ。 一人暮らしなので、食事、掃除、洗濯など、やるべきことがたくさんある。 そう私、まだ未婚なんです。いやはやお恥ずかしい。
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