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「ウゼッ、て。そこまで言わなくても」
「いーよ。あんな奴。知らね。いや、嫌いじゃないんだけど。むしろ好きだけどさ」
「ウゼッ、ってなる時もあるもんねぇ」
「たまにね、たまに。いつも思ってる訳じゃねーよ?」
「ふふ、必死」
松原君の弁解がおかしくて、私はクスリと笑ってしまった。
「真理子は?最近仕事どう?しばらく会ってなかったけど変わったことあった?ないよね、わかった、オッケー」
「ちょちょちょ、話進めないで。あったから、色々あったから」
「ドラッグストアだっけ?真理子の仕事」
松原君は服をテキパキ着ていく。上だけだけど。
「アルバイトが何人か入ってきたの。3人くらい。
結構大変なんだよ?指導とか。まぁ私店長ではないけど」
「ふーん」
「ふーんって……自分から振っといて上の空ってどういうことですかー」
「聞いてる聞いてる」
「聞いてるんですかー」
「ちょっ、パンツ引っ張んないで、伸びる、伸びちゃう」
松原君が笑ってくれたので、ちょっと安心。
部長のことが応えてそうだったので、つい。
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