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あのくそちびが
こんなに大きくなって、
可愛くなって、
エロくなって、
いやってほど俺を
揺さぶり誘ってくるとか。
きゅうきゅうと甘く啼く
心の内に静かに悶えながら、
はたと気付く。
──てめえ俺の、
あのキッチンドランカーの
気持ち悪いトラウマ、
いつのまにか
拭ってんじゃねえぞ。
「クソが……。
志緒、絶対許さねえ」
「ちょっと待って……」
可愛いのと愛しいのと
悔しいのとで、
抱きしめる腕に思わず
力が籠もる。
このまま絞め殺したら
気持ちいいだろうな、
とかうっかり思う。
どうして俺の衝動は
こうも物騒なのか。
「女のことなんかで、
絶対自分のペース崩すかって
思ってたのに、
……お前のせいだ」
「え……」
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