溺れるふたつの体

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  ──花火なんて どうでもいいんだが、 俺の中で中学生の志緒の 悔しそうな顔が どうしても頭から離れないんだ。 最近は仕事で志緒も ずっと一緒に動いているし、 彼女があの時のことを 気にしているとも思えないが、 俺が気になるんだから仕方がない。 厄介で面倒な性分だな…… と思いつつ、 実際俺の尻拭いをしていくのは カズヤなんだが。 まあ、でもそれがやつの仕事だし。 それもついでに口に出すと、 カズヤに鬼の形相で睨まれた。 .
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